2月というと、節分を堺に時間の流れが切り替わる、それこそ本当に「節目」の月ですよね。
今までの生活環境ががらりと変わったり、思考の変化が起きたりと、大なり小なり自分の中の変化に気がつくのではないでしょうか。
そんな2月の誕生石は、アメジスト。日本では紫色は高貴な色として、扱われていますね。
様々な儀式的な場面で、紫色は大切に使われてきているのを見たことがあると思います。
さぁ、その美しい紫色が特徴のアメジストを、カジュアルにご紹介してみますね。
目次
ギリシャ神話にも登場!アメジスト
多くのパワーストーンに関する伝説のお話しが、実はギリシャ神話に結構あります。
余談ですが、パワーストーンと並んでお花もよくあるんですよ。
ちょうど今頃の季節に咲き出す、水仙なんかもそうです。
話しをアメジストに戻しましょう 笑
ギリシャ神話でのアメジストは、このようにお話しされていますよ。
お酒の神様がギリシャ神話にいたんだそうです。名前は、バッカス。
バッカスはローマ時代の呼び名で、ギリシャではディオニュソスという名前だったそうですよ。
何度か練習しないと、舌が絡まっちゃいそうな名前ですね。
さて、このディオニュソス。お酒の場でよくみるシーン、「絡み酒」「暴れ者」とされる神様だったのだそう。
いや~、そんな人物?が神様でいいのでしょうか!と、思ってしまいますよね。
でも、世界中にある神話の中にはこういった荒らぶる神というのは、結構当たり前にいるんですよね。
このディオニュソスは、神様100%ではなく、実は人間と神様のハーフだったんですね!
これにまつわる話しは、悲運のストーリーが待っています。
ディオニュソスの母親は人間のセメレー。父親は大神ゼウス。
しかしゼウスには正妻がいたのです~!その正妻がへーラーといい、セメレーにかなりの嫉妬の炎を燃やしていたんだそうです。
それはもう仕方ないですよねぇ・・・だって、自分以外の女に手を出されたわけですから。
そして、案の定ですよ。へーラーが仕掛けた罠によってセメレーは命を落とします。
しかし、このときセメレーのお腹にはすでに赤ちゃんが宿っていましたから、ゼウスがなんとか赤ちゃんだけ救い、自分の太ももに入れて育てたんだそうです。
太ももで育つ赤ちゃん・・・それが、ディオニュソス。
ディオニュソスは、成長の過程でぶどうを育てて、そのぶどうの果汁でワインを作り出しました。
しかし、ここにきてもなおへーラーの嫉妬心は引っ込むことを知らず、セメレーの子であるディオニュソスに狙いを定めます!
あれ!まだアメジストが出てきませんね!待ってくださいね 笑
へーラーはディオニュソスの気をおかしくさせて、世界中を混乱させました。
しかし、大地の女神レアーがディオニュソスの気を正常に直して、再びディオニュソスはワイン作りを始めます。
そして、多くの人々にワイン作りを教えるのです。
あれれ!ちっとも荒らぶる神じゃないじゃないですか!なぜ、暴れん坊のように言われているんでしょう?
わからないまま、話しを進めます 笑
このディオニュソス、自作のワインをたらふく飲むようになり、当然ながら酔っ払いに。
酔った勢いで、よからぬことを思いつきます。
「よぉし!今から最初に出会った人間を、ピューマに襲わせよう」
そこへ運悪く通りかかったのが、月の女神アルテミスに仕える「アメジスト」でした!
ようやく登場です!アメジスト!
ピューマを襲わせたそのとき、アメジストがいよいよ危ない!という瞬間に、アルテミスがアメジストを石に変えました。
そう、石に変えられてはピューマも太刀打ちできないからです。
アルテミスはアメジストを守ったのです。
こうして石に変えられたアメジストですが、のちに酔いがさめたディオニュソスが自分のやったことに驚愕し猛省。
詫びの気持ちからか、自作のワインをその石に注いだそうです。
輝く透き通るような紫色の石、アメジストはこうして誕生したのだそうです。
偶然の悲劇にもかかわらず、愛の象徴
これと言って特になんの非もなかったアメジストが石にされたわけですが、このアメジストのヒーリングエネルギーは主に「愛」にシフトしているようですね。
実際、わたしもアメジストからは愛を強く感じます。
母としての愛はもちろんですが、父性愛、兄弟愛や隣人愛なども感じます。
そして、アメジストは「悪酔いを防ぐ石」としても知られているんですって。
ギリシャ神話を紐解くと、こういったいわれも納得できますよね。
ちなみにいいますと、由来であるギリシャ語の「amethystos」という言葉自体が「お酒に酔わない」という意味なのだとか。
わ~、すべて繋がっていてすごいですね!
悪酔いを防ぐのも人に優しいですし、アメジストはなんて愛そのものなんでしょうね。
ライター:オハナ(OHANA)