ブラックスピネル の基本情報

ブラックスピネル の鉱物説明

古来から、魔除けや勇気の象徴として、多くの先人たちから崇められてきた漆黒のブラックスピネルは、強く上品なうえ、とても魅惑的な光り輝く黒い鉱物として知られています。
そして、スピネルはラテン語で棘という名前なのですが、これは、原石がダイヤモンドと同じ八面体で棘のようにみえることから付いたネーミングです。

またこのスピネルの結晶には、赤や青、緑や黄色などのさまざまな美しいカラーバリエーションが存在しますが、そのなかでも、人気が高いブラックスピネルは特別な存在です。
かつて、スピネルの産出国では、鉱物の鑑定技術が発達するまでの長期に渡って、赤いスピネルがルビー、青いスピネルがサファイアと混同されてきたという歴史があり、さらに、ブラックスピネルは、ブラックダイヤモンドと見間違うほど特別な輝きを持っているなど、このスピネルには、プロの鑑定士でも他の鉱物と見分けが付かない場合があるといいます。

このようなスピネルの産出国は、ミャンマーやスリランカ、タンザニア、タイなどですが、ビルマのミャンマーでは、レッドスピネルが多く採れる国として知られていますが、最も美しくグレードの高いスピネルを数多く産出しています。
この石のモース硬度は8.0と非常に硬い鉱物ですが、合成スピネルや、合成スピネルトリプレットという類似品も出回っているため、識別には注意が必要です。

ブラックスピネル の品質について