ギベオン隕石 の基本情報

ギベオン隕石 の鉱物説明

ギベオン隕石は宇宙より飛来する隕石（メテオライト）です。
メテオライト（meteorite）という名称はギリシャ語で大気中の現象という意味のメテオロンからつきました。
2013年にロシアのチェリャビンスクに落下した隕石の報道が世界で衝撃的に伝えられました。
飛行機もロケットも見たことの無い古代の人たちにとっては、隕石の落下は衝撃的なものだったに違いありません。
そのため、古来より様々な種族がこの隕石を神聖視し、聖なる石として大切にしてきたようです。

イスラム教のメッカの中真に位置する場所にも隕石が安置されているそうです。
また日本でも多くの神社などで御神体として祭られており、861年5月19日に福岡県直方市に落下した隕石は記録が残る世界最古の隕石として須賀神社に祭られています。

隕石には大きく分けていくつかの種類があり、このギベオン隕石はアイアンメテオライト（鉄隕石）に属します。
その他、石質（エコンドライト）、コンドライト、石鉄質（パラサイト）、ガラス質（テクタイト・モルダバイト・リビアングラス）などに分けられます。
主に鉄とニッケルから成るこのギベオン隕石は、惑星の核の部分にあたるとされ、ナミビア共和国のハルタブ州で発見されました。
現在のところ4億5千万年ほど前に地球に落下したものと考えられており、主成分とは別に地球上には存在しない物質も含まれています。

隕石は見つかった場所を担当する郵便局の名称が付くことが慣例となっており、アフリカのナミビア共和国ギベオンで発見されたことからその名前がつきました。

印象的で、不思議なウィドマンシュテッテン構造と言われる 網目模様が他には見ることができない特徴で、この模様は、 超高温環境下（900度以上）にある鉄とニッケルの合金が、100万年以上の、もの凄く長いスパンに、ゆっくりと冷えて固まることで初めてできるものと言われ、それゆえに人工的に作ることは、事実上不可能でもあります。

この不思議な幾何学的、線形模様に魅せられ、高級時計の代名詞「ローレックス」が、その文字盤に使用したこともあるそうです。

ギベオンをはじめ隕石のほとんどは、太陽系など惑星の誕生と共に生成されたといわれ、惑星誕生、太陽系誕生など、宇宙にまつわる神秘の幾つかを解く重要な鍵となる可能性も指摘されています。

ギベオン隕石 の品質について

錆やすいので水での浄化はお控えください。