黒水晶（モリオン・カンゴーム） の基本情報・鉱物説明

黒水晶（モリオン・カンゴーム） の鉱物説明

水晶は色の違いで様々な名称があります。
黄水晶（シトリン）、紫水晶（アメジスト）、紅水晶（ローズクォーツ）など。
水晶の中でも色の黒いものを和名で黒水晶と呼び、黒水晶の中で若干光を通す褐色のものをカンゴーム（Cairngorm）、光を全く通さないものをモリオン（Morion）、と呼びます。

モリオン（黒水晶・カンゴーム）は鉱物的には水晶と同じですが、地中で天然の放射能を浴びた、もしくはアルミニウムイオンが原因で褐色から漆黒に変化したと考えられています。
天然の黒水晶は産出量が少なく、通常アクセサリーとして出回っているものは照射処理をしたものがほとんどです。
全く処理をしていない黒水晶が欲しい場合は原石のほうがいいかもしれません。

天然石には多いですが、カンゴームとモリオンの違いは色の濃さになっていますが、どの程度かはとても曖昧で、宝石鑑別団体協議会（A.G.L）では基本的に黒水晶を鑑別した場合の宝石名はカンゴームで、モリオンという名称では分類していません。

鉱物種名	天然クォーツ
宝石名	カンゴーム
色相・透明度	濃黒褐色：強光下で透明
その他	通常、色の変化を目的とした人為的な照射処理が行われています。
鑑別機関	日本彩珠宝石研究所

鉱物種名	天然クォーツ
宝石名	モリオン
色相・透明度	黒色　不透明石：端部強光透過で濃褐色
その他	-
鑑別機関	日本彩珠宝石研究所

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