セレナイト（ジプサム） の基本情報

セレナイト（ジプサム） の鉱物説明

セレナイトは石膏（ジプサム）の一種で、透明な物をセレナイトと呼びます。
シルキーでとても神秘的な美しさを持っていますが、反面とても脆く、水や衝撃に弱く 取扱いには十分な注意が必要です。

セレナイト（ジプサム）は骨折をしたときに使用するギプスや彫刻に使われる石膏の仲間です。
透明感のあるシルキーな輝きが特徴で、その名前は、ギリシャ語で月という意味の「セレネ（selene）」に由来しています。

セレナイト（ジプサム）の主な原産地はアメリカやメキシコです。
ジプサムは年間１億トンという世界中でも最も多く産出されている鉱物の一つで、ジプサムの中でも無色透明で光沢のあるものをセレナイトと呼びます。

メキシコのナイカ山地下から世界最大の結晶の洞窟が発見され、それがジプサムだったことはとても有名な話です。
大きく美しい結晶が特徴で、その様子から「聖母マリアのガラス」と呼ばれ、ヨーロッパの宮殿の燭台やランプ、窓ガラスなどに利用されてきました。

加工品として広く流通しているジプサムは、白色で光沢をもったものが一般的で、それらをセレナイトとも呼んでいますが、正確にはサテンスパーになります。
この石は、爪でひっかいても傷がつくほどとても柔らかく、脆いため、水や湿気、人の油脂が苦手です。

そのため、装飾品には向かず、一般的には原石やタンブルで流通しています。美しさや清らかなエネルギーからとても人気の高い石でもあります。

セレナイト（ジプサム） の品質について

水に溶ける性質を持つので、水での浄化は避けて下さい。
また、衝撃や油等にも影響を受けるので、取扱いには注意が必要です。